ニーブログ Written by Takashi Nii

猫の腎不全を治療する東大AIM研究開発【現代のユーザーニーズ】

コラム

こんにちは、転職エージェントの仁井です。

音声配信コラムを更新しました。

今回のテーマ

・猫の腎不全を治療するAIM研究開発に寄せられた寄付について
・ユーザーのニーズが「ただサービスを受け取る」から「発信側に回る」に変化しているのではないか?
不思議に思う人
不思議に思う人

・AIMってなに?
・なんで寄付が集まったの?
・時代に合わせたユーザーニーズってなんだろう?

ざっくり、こんなお話をしています。

記事の信頼性


サービス企画、事業企画のポジションで転職支援を行っています。
ちなみに私も愛猫家です。(というか生物全般が好き)

予備知識も含めて、なるべくカンタンな解説を目指して書いていきますね。

【音声配信】働楽chとは

転職エージェントが毎朝7時台にお届けする、キャリアエンターテイメント番組です。

働き方やキャリアのニュースを、人材業界の現場目線で紐解いていきます。

収録音源

よければ、聞き流しながら読み進めて下さい。


それでは、早速見ていきましょう。

猫の腎不全治療を研究する東大チームに2日で3000万円の寄付が集まった


朝日新聞オンラインは7月16日、「東大ネコ研究に2日余りで寄付3千万円」という記事を掲載しました。

簡単に要点まとめ

こんなお話です。

  • 猫は高齢になると腎不全によくかかる(事実)
  • 東大が研究を進めたところ、ヒトや犬にはあって猫にはない「AIM」というタンパク質が発見された
  • 企業の支援を受けて治療薬の開発を進めており、順調に進めば2022年に販売予定だった
  • 新型コロナウイルスの影響で、臨床試験がストップしてしまった
  • 実情を知った愛猫家たちから、研究チーム宛に2日間で約3000万円が寄付された

猫の腎不全治療が期待されるAIMとは?【効能】


AIMはタンパク質です。
腎臓を詰まらせる死んだ細胞などを排除して、腎機能を維持する働きがあるようですね。

腎不全の治療に効くとして、企業の支援を受けながら研究開発が進められていました。

AIMは何の略称?

「マクロファージを死ににくくする・元気にする」という意味の英語の頭文字を取っています。

参考文献を一通り漁ったものの、読み方は不明でした。
個人的には「エーアイエム」推しで、音声配信でもそう呼んでいます。

もしかしたら「エイム」かもしれません。

マクロファージとは

白血球の一種です。
自然免疫の重要な役割を担っています。(生まれつき持っている防御機構)

体内に侵入した細菌などの異物を食べる能力に優れているようです。
食べた細菌を消化・殺菌することで、細菌感染を防いでくれます。

参考1:『ヤクルト中央研究所』
参考2:『Wikipedia』

なぜ、これまで寄付の募集をしていなかったのか

東京大学のHPによると、宮崎教授より次のようにメッセージが掲載されています。

研究には膨大な時間がかかり、また100%確実に完成できる保証がないことから寄付の募集をしていませんでした。
しかし今回、皆様が自らのご意思で東大基金にご寄付をいただきましたことで、今の状況から一歩でも二歩でも進めて、一日も早くAIM製剤を完成して欲しいという皆様の熱意とご期待を改めて痛感いたしました。
皆様のご厚意を無駄にすることがないよう、一日も早くAIM創薬を完成させ、皆様のお役にたつことができますよう、研究室一同、今まで以上に研究に尽力することをお約束いたします。
これからもご支援のほど、宜しくお願い申し上げます。

タンパク質製剤は、極めて開発が難しい

薬を作るためには長い時間がかかります。
特に、タンパク質製剤の開発には時間や労力、金銭的なコストが膨大にかかってしまうそうです。

100%開発成功すると断言できない事情を鑑みますと
「寄付したのに薬が完成しなかった!」となれば、返金も難しいですものね。

医療の個人支援を行うことは、まだまだハードルが高そうです。

ただ、研究費がなくてマラソン大会に出場する教授もいたりして…
能力が有効活用されない事態にはちょっと眉をひそめてしまいますね。

動物用の新薬開発はハードルが高い

動物用の薬は、人間用に使われる薬を転用する場合がほとんどだそうです。
臨床試験前の行程をある程度省くことで、開発にかかるコストが削減できます。

今回のAIMは猫の腎不全のためにゼロから開発しているため、表立って寄付の募集などをしてこなかった様子です。

殊更に新薬開発の難しさが分かりますね…!

現代のユーザーニーズが変わりつつあるのではないか【受信→発信】

不思議に思う人
不思議に思う人

猫の話は分かったけど、ビジネスじゃなくて医学の話だよね?
猫には長生きして欲しいけど…へぇ〜って感じだなあ。

時事ネタとして率直に面白い話でありますが、私はこのニュースを見て真っ先に「クラファン」という単語を思い浮かべました。

基礎知識:クラファンとは(クラウドファンディング)

製作・開発費を募金という形で集めていく資金調達の方法です。

募金とはいえ、支援したユーザーには何かしらの特典・還元があります。
税対策ではないものの、ふるさと納税の感覚に近いかもですね。

代表的なサービスには『CAMPFIRE』 『Makuake』などがあります。

クラファンのメリット

ユーザーのニーズを確認してから商品化、サービス化ができます。

資金に余裕がない方はもちろん、数量限定の少数生産などにも向いていますね。

ユーザーのニーズを伺いながらサービスを作る価値

今回のAIM研究開発には、当初は企業の支援が入っていました。
コロナがなければ、資金調達は十分だったと言えるでしょう。

また、開発の不確実性や時間コストから、個人向けの寄付の募集は難しかった模様ですね。

しかし、ニーズを伺いながらサービスを作っていくこと自体は効率が良いですよね。
正しい配慮を行えば、建設的&スピーディにサービス提供まで運べるな〜と感じます。

サウナ専用の腕時計が欲しかった

私はサウナが趣味でして、90度を超えるサウナ室でも問題なく使える専用の腕時計が欲しいと思ったことがありました。

しかし、「サウナ 腕時計」で検索しても、Amazonでヒットしません。
耐水の時計はあれども、明確に「サウナ専用腕時計」は製作されていないようなのです。

ここでクラファンの出番というわけです。

  1. 腕時計の製作ができる(技術者)
  2. 販売チャネルを持っている(銭湯やスパなど)

どちらかの方なら、ニーズを集めれば小さい市場を独占できると思います。

もちろん、市場が小さければ利益は少ないかもしれません。
しかし、ニッチトップを得ることが大事なのです。

権威性が付いたり、ストーリーが生まれることで、支援したいと思う濃いファンが獲得できるため

私も発信者になりたい!ユーザーのニーズが変わっているのかも【本質】

平成後期からは「良いサービスを受け取ること」だけでなく「私自身も発信者の一端を担いたい」というニーズが生まれたように思います。

  • TwitterやInstagramでいいねやRTを獲得すると嬉しい
  • 個人でもYoutubeなどのメディアを持てるようになった
  • 「個人の時代」と言われるように、事務所は存在すれどもインフルエンサーになりやすくなった

猫コミュニティの中で主張できる権威性

家猫は世界に6億匹いるそうです。

ライオンは絶滅危惧種ですが、家猫は「人間に守られる」という進化を遂げたことで生存競争に勝ち抜いてきたと言えますね。

さておき、多くの愛猫家がいる中で「私は猫の腎不全治療のために一役買った!」とファンは今言いたいのではないでしょうか。

ここがユーザーニーズの本質だと思います。

  • 新薬が開発されたら、猫に長生きしてもらえるように薬が買える(無期限)
  • 新薬の開発過程で受けられるメリットには、有効期限がある。

有益なサービスを受け取ることは、今後もユーザーが期待するところでしょう。

しかし、自身も発信者側になって共感や賞賛されると、ことさらに承認欲求を満たせると無意識で思っているのではないか?というお話でした。

日常で働く中で、そして転職活動をする際も
「ユーザーのニーズを起点に、自分のサービスをどう対応させたか」という話ができると、ビジネスパーソンとして評価が高まると思います。

サービスづくりについては、noteでもライトなコラムを投稿しています。ご興味があれば『時代のニーズを把握したサービスづくりが必要ですよね』もご覧くださいませ。

補足:AIM研究開発の支援先

こちらから寄付ができます。ご興味がある方はぜひ!
≫『東京大学基金』

収録音源(再掲)

stand.fm以外でも、音声配信を行っております。ご利用のアプリがあれば、移動や作業のお供として気軽に聞いて下さいませ。

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